大人になってから、月明りの田んぼや川の周辺を舞うホタルを見ていますか。
もう、昭和の、あの光景は見られないと諦めていないでしょうか。
例えば、埼玉県北部だけでも、ホタルを見れる所が私の知る限りでも3か所あります。
■1つは埼玉県加須市(旧・騎西町エリア)の「種足ふれあいの森」で見られるホタル観賞会。
「種足」は、「たなだれ」と読みます。
2018年は、6月9日(土)~10日(日)(19時45分から)の二日間です。
すぐ隣にある「埼玉県環境科学国際センター」が主催と思いきや、聞いたところ加須市の管轄なのだとか
主催は「NPO騎西ホタル保存会」
■2つめは埼玉県行田市の「古代蓮の里」【埼玉県行田市小針2375番地1】
でやっている「古代蓮の里ホタルの会」主催のホタル観賞会
2018年は、6月8日(金)~10日(日)(19時半~20時半)
このホタル観賞会の大きな特徴は、ホタルの住む川を再現して作って自然の川に舞うホタルを見せたいというホタルの会の意気込みが伝わってくるところです。
以前にホタルの会の人から聞いた話しだと、ある会社から数百万円の寄付を受けて、この川を造成したのだとか。
自然のホタルの飛ぶ雰囲気を見たければ、このホタル観賞会がオススメです。
また、ここは、上記のような3日間の鑑賞会の日以外でもホタルさえ生きていれば見に来られます。
指定の日は、ただ単に、ホタルの会の人達が、説明や案内や交流をしてくれるというだけです。
係員の案内が要らなければ、指定日以外でも大丈夫です。
経験上、本当に1匹2匹しか見られなくても良ければ、ギリギリ6月末辺りまで見られた事もあります。
遠くから賭けで見に来るには、ちょっとリスクが大きいですが・・・・・。
ホタルの会が寄付を募っているので、もし感動したら少し寄付するのもホタル観賞会維持に貢献できるでしょう。
■3つめは、埼玉県羽生市のホタル鑑賞会「ほっと蛍の里」。【埼玉県羽生市大字発戸168番地】
2018年度蛍観察会 6月10日(日)~6月17日(日)(19時30分頃(暗くなってから)~午後9時頃まで)
ここは、私は今年、初めて行きました。
何年も前から噂だけは、聞いていました。
地元の人から、「個人でホタルを見せてる人がいるんだよ」と
個人で?趣味で見せてるということ!?と不思議で仕方がなかったのです。
ただ場所を聞いても地元の人には分かるのかもしれませんが、地元ではない私には行き方が分からず、毎年、行けずにいましたが、今年は、やっと分かったので行って来ました!
本当に田んぼの中なので、どおりで聞いても行き方が分からなかったはずです。
私は6月10日(日)、つまり初日の開催日に行ったのですが、この日は雨!
それでも向かったのは、教えてくれた地元の人から、「以前はビニールハウスの中みたいな所でやってたよ」と聞いたので、
これは雨の日でも見られるのでは?と思ったのです。
丁度、ホタル鑑賞会開始時刻の19時半頃到着しました。
大きめの駐車場もあり、10台位は停められるかもしれません。
雨の暗闇の中、傘をさしながら車から降りると、なんとホタルの会の人が「ホタルですか?」と声を掛けてくれました!
丁寧に中に案内してくれて、そこには小さな王国がありました。
ホタルの会のメンバーである大工の棟梁が廃材を使って建てたという屋根つきの囲炉裏!
そこに座らせてもらい、今日居るホタルの会のメンバーと、しばらくホタルの会の設立時の話しなども聞きました。
30年位前には、この辺には今から考えると驚くような多くのホタルが飛んでいたそうです。
そのホタルが少なくなってきた頃に、ホタルの会の会長さんと、近所の有志の人達が力を合わせて、あの頃のようなホタルの見れる光景を取り戻したいとホタルの復活に力を入れたそうです。
最初は、あちこちの他の地域からホタルの幼虫を貰ってきては、育てては失敗を繰り返したそう。
最初は、30匹のホタルの幼虫を3人で10匹ずつ分けて育てたところから始めたのだとか。
そして、驚くのは、ホタルの会というのは、幼虫を買ってきて放流して私達にホタルを見せてくれるのが普通だと思うのですが、
こちらでは、その年に、みんなに見せ終わったホタルから卵を取り、そこから翌年のホタル観賞会まで育てるのだそうです。
成功した年は、物凄い数のホタルを飛ばせる事が出来て大喜びしたそうです。
そんな、話しを聞いてから、いよいよホタル観賞ツアーに案内してくれました。
そして、いきなり驚いたのが、ホタルの幼虫が光るのを見せてくれると言うのです!
恐らく、幼虫が光るのを見せてくれるのは、ここくらいではないでしょうか。
確か、ホタルの成虫は光る種類が限られるけど、幼虫に関しては、どのホタルの種類でも光ると聞いた事があります。
残念ながら、この日は寒さや雨の音などもあってか幼虫が光るのは見られませんでしたが昨日は光っていたそうです。
次回に期待しつつ、
次に案内されたのは飼育小屋、ここで卵から育てているんですね。
しかも飼育小屋は2棟もあり、エアコン完備です。
当初は、一切、何の支援も受けずに運営していたそうですが、今では活動が認められたのか支援を受けて運営が出来ているそうです。
そして、いよいよホタル観賞が出来る小屋です!
実は、昨日、古代蓮の里のホタル観賞会に行ったばかりだったのですが、昨日の古代蓮の里よりは光っていました。
古代蓮が十数匹なら、こちらは数十匹といったところでしょうか。
そして、屋根があるので、やはり雨でも観賞が出来るのが嬉しいです。
ホタルの小屋を出ると田舎の田園風景なので、ホタル観賞にもってこいの立地です。
また、帰りに囲炉裏端で、メンバーの人達と楽しくお話しさせて頂きました。
囲炉裏の隣の屋根のある広場では、イベントとして、ホタルの内容の紙芝居をする事もあるようです。
子供を連れて行った時には、メンバーの人に無理のない程度でお願いしたら、やってくれるかも?
どのホタル鑑賞会も特徴があり、どこも楽しませてくれますが、今回は羽生市の「ほっと蛍の里」にスポットを当ててみました。
一年のうち、6月だけの楽しみです。
6月は雨の多い季節なので、諦める前に、雨でも見られる「ほっと蛍の里」はオススメかもしれません。
きっと、どこの地域にも範囲を広げて探せば、ホタル観賞会をやっている所があるかもしれません。
「ほっと蛍の里」
http://hotaru-h.com/
※写真の使用、顔出しなどは許可を得て公開しています。
※今回は、特別な許可を頂いてフラッシュを焚いて写真撮影させて頂きましたが、どの鑑賞会でもホタルの撮影にフラッシュを焚くのは厳禁です。